2001年 10月 23日 まず、書き出す前に、一言お詫びします。主役さんモードで、きっと書けません。 こちらを、読んでくださる方々は、理解していただけるでしょうが、 やっぱり 范 蠡(音月 桂)中心モードで、書いて行きます…(^_^;) お許しください………m(__)m 第1場A 呉王夫差 幕開きです。そして新人公演にして、やっと 夫差王 の姿をしっかり観たかなと思いました…(^_^;) まず、呉王夫差(壮 一帆さん)最初の印象は、細いナァーって事でした。 そして、あっ旗付けて居るんだって事。戦場の意味が確かあったよなって思い出しつつ観てました。 そして、ドキドキと待つ 范蠡 の出番。 出た瞬間に、大きくなったかなって思えたことと、言い倒してますがマントが綺麗に捌けました。 それだけで、感動して正直見惚れてました。 夫差王 と少しですが、絡む振りがありますが、光と影としてちゃんと対比が出て居たのも嬉しかったです。 第1場B 会稽の勝利 詳しく記憶に無いのですが、そうかこういう場面なんだなって、思いながら観てました。 戦闘に勝利しての、力強い男役さんの場面です。 夫差王 は、やっぱり自信と、喜びを一生懸命見せていたかな…。(^^ゞ 第2場 栄光の宴 ここの、白の衣装の 夫差王 は、やっぱり綺麗でした。 しかし、范蠡 の出番から 西施(紺野 まひるさん)の登場と続きます。 まず、現れた瞬間にいつもより、下の所(低い所)で発声してるなって思いました。 そして、マイクが少し変かなって…!? 西施 が登場して、流石に美しかったですが、何よりやられたなって思ったのが、 下手花道から、西施 が登場して 范蠡 の前を通って、夫差王 の前に出ます。 この時、范蠡 の近くまで来て、少し恨みがましく 西施 は、范蠡 を見るのです。 それを、受けながら、かわしたんですよね。なんかねゾクッテしました。 貴方達なにするのって……………!!!!! 最初っから、これやられたら、余計に目が離せませんよね(爆) 第3場 夫差王と西施 夫差王と西施の最初の絡みですが、まだぎこちないと言うか、まひる西施様はやっぱり元気かなって、 控えめに見せながらリードしてるのではと、見えてしまいました。 第4場 西 施 呉に行って欲しいと、頼みに来る場面です。 まず、西施様が范蠡が来たと聞いて、喜ぶ姿の可愛いこと。 その後に、范蠡が登場しますが、なかなか凛々しかったです。 二人のやりとりは、手加減無しって言うか、西施様は想いの丈を込めて范蠡にぶつかります。 范蠡は、クールに冷酷に受けますが、やっぱり若さなのか、ややメリハリが、足らなかったかな…!! 甘さが出せてこそ、西施を突き放した時に、より彼の性格(作品の役割)が見える気がします。 第5場 夫差王と伍封将軍 伍封(天勢 いづるさん)は、手堅いです。そして本役さんと違って年代が近く見えるので、 注意したほうが良いって、進言するにも説得力がありました。 第5場 宰相伯ヒと范蠡と伍封 伯ヒ(麻愛 めぐるさん)は、流石の二面性を見せてくれます。 そして、范蠡は恭順の姿勢を見せて居るように、振る舞いますが、伍封に見せる顔(表情)と、 客席に見せる顔(表情)が、微妙に違いました。もう少し伍封との時に、柔らかさが出ると良いかな…!? 第6場 夫差王と西施 西施を、とにかく喜ばせたい夫差の心を、人々が利用し始める場面です。 彼の若々しさが、ともすれば我が儘になりがちな場面ですが、良く頑張って見せていたと思います。 西施も、別に無理を言っているわけではなく、なんとなく話しが無茶な方向に行くだけで、 しかし、やや可愛くしようと、してますかって見えたのは、痛いかも…!!(爆) 第7場 後宮の貴妃たち この場面は、どうしても無理が出る場面なんですよね。 女役さん達に出番を作るには、この方法しかないのかなって生徒さんは、頑張っていらっしゃいますけどね。 第8場 西施と貴妃たち 伍封の空回りが、より目に付くようになる切っ掛けの場面です。 細かく、怒りや、苛立ちを見せてくれましたが、伯ヒの方がやっぱり上手だなって思えてしまいます。 貴妃たちに、囲まれて居る西施様は、なかなかどうどうとしてました。 第9場A 夫差王と孫武と劉生 夫差の迷いが表に出始めます。本役で劉生として出ているだけに、どう感情を持ってくるのかなって、 興味もってみてました。 うん、弱さに繋がっていたかもって思えなくもないけど、でも、孫武と劉生だから表面に出たって、 捉えられなくもないかもと、理解できました。 第9場B 夫差王の幻想 この場面結構好きかも…、夫差と范蠡と伍封の踊りでの心象風景を表していきます。 夫差の不安感というか、それを対照的に二人が表します。 范蠡の忍び寄る影って感じがね、ちゃんと見えてまして、良かったです。 途中で西施が登場します。彼女は夫差の救いなんだろうなって、ここも綺麗ですよ。 第10場 夫差王と西施 西施様の銀橋での歌の場面です。 菫花(舞咲 りんさん)芙蓉(山科 愛さん)の可愛らしさに、これからの二人だよなと、 思いつつ、少しよこしまに、(姫は、やっぱりどっちかだよな…。)と、考えてました。(爆) この後、夫差と西施の水辺でのやり取りになりますが、西施の言う「女の秘密」が、 どうにも、忘れたい男の事に思えて、良いなぁ〜って観てました。 でも、夫差に惹かれてるのも、明確になっていきます。 ここの、二人のデュエットは、本心を隠しながらも幸せそうです。 しかし、花の精の頭の飾りあれはなんとかして欲しいです。本公演観たときから、ある架空の動物に見えて 笑ってしまえるので…(^^ゞ 第11場A 伍封と伍友と婉華 さて、待ってましたの、伍友(沙央 くらまさん)の登場です。 研1さんにしては、とっても良い声でまず驚きました。お芝居も上手そうだし、また新しい芽が出てきたって、 所です。しかし、桂ちゃんのお衣装が、パッツンパッツンだったのは、若いのねって、微笑ましかったです。 そして、白状しますと初めて婉華と伍封のやり取りを観ました。(爆) やっぱりね、本役の数少ない見せ場なので、全体観てませんでした。 婉華(白羽 ゆりさん)は、もう少し儚げな方かなって思ってましたが、しっかりした演技をする人でした。 伍封に対する気持ちとかも、表現されていたし、台詞に強さがありました。 伍封は、突き進んでいきます。そのなかで、探りに来て居るんだろうな、菫花を切って捨てますが、 しっかりと、見せていたというか、やっぱりまずくないかい…!?って、思いますよね。 間者が戻ってこなければ、余計に怪しまれるのにね。三人の表情は不安感を煽るには充分でした。 第11場B 范蠡将軍と宰相伯ヒ ここから、范蠡の見せ場が続きます。西施に会わせてくれるように、伯ヒに頼みに忍んできます。 その割りに派手な格好ですけどね。(笑) この場は、伯ヒのが上手かと思わせてますが、何処かで范蠡のしたたかさが、見えなければなりません。 手玉に取られた振りをしながらも、信じるのは己のみって、彼の意志が銀橋でのソロへと繋がっていきます。 やっぱり、本役さん程の硬軟の使い分けが出来てませんが、銀橋に入る前に、伯ヒが范蠡を表す台詞が あります。これを裏切らない、男の瞳の強さが出ていたのは、嬉しかったです。 そして、ソロ。これはね、本役さんならではの、曲調なんですよ。癖が違うのでかなり心配してました。 音程や楽譜としては、合格でしたし、気持ちも入ってたけど、やっぱり歌いずらそうだよなと、 思ってしまいました。うん、歌うんじゃないの、語るんですよね。そこまでは行かなかったなって…(^_^;) 第12場 西施と范蠡 この場面も、二人の緊張感が凄かったです。范蠡が現れたときの西施様の顔(表情)と言ったら。 戸惑っているというか、嬉しいと思っては駄目だって、何処かで言い聞かせてるようでね。 視線を合わせても、微妙にどちらかが外したり、それでも確認したりっていうか、西施様の憎い男って、 感じがね、忘れられないのねって、ドキドキするんですよ。 范蠡はね、判っているんだと思うの、気持ちがお互いまだあるってね。 (范蠡が西施を好きだっても事実だと思います。)それをね、判って居るから利用していくのよね。 でも、やっぱり西施の肩を抱きに行く所に、甘さと強引さが欲しいです。 どうしても、慣れてないのねってのが、モロに出てしまって、残念。女の心の迷いにつけ込むような、 余裕が、出てくると、もっと良くなると思います。 第13場A 西施と婉華と王孫惟 王孫惟(蒼海 拓さん)のソロから、婉華の西施暗殺へと続きます。 王孫惟 頑張って聞かせてくれましたが、西施に迫るところに色気が欲しいです。 一途さは出てたけど、直情的な彼の一面だけで、惜しかったです。 婉華は、迫力でしたけど、これって娘役には難しいのかしら、啖呵きっても下品にならないように して欲しいけど、どうしてもそこがね、クリアして見えませんでした。 頑張って欲しいです。別嬪さんなんだしね。 この場面で、おやって思っていたのが、夫差がどうして入ってきたか、 芙蓉がちゃんと見張っているのですよね。そして、知らせに行くの、ここの芙蓉良い芝居してました。 そして、王孫惟を切ってからの夫差が、大きく変化してきました。 私的に、乗ってきましたねって、ここから思いました。 西施が、好きなればこその苛立ちも、自分を取り巻く環境にも疑心暗鬼になりながらも、 愛ゆえに、彼は破滅へと突き進んで行くのが、より前面に出始めていました。 第13場B 夫差王と西施 前の場面に引き続き、二人の愛のデュエットダンスになります。 綺麗だし、気持ちも入っていました。しかし、やっぱり色気が欲しいです。 最後の所に特に、色気が欲しい。これは本役さんもなんで、仕方ないのですけどね…(^_^;) 第14場 夫差と西施と伍封の死 伯ヒの企みに、呉の人達が踊らされ、破滅していきます。 その中で、まず犠牲になる伍友。いやね、やっぱり死ぬ所って難しいんだろうなって、思いました。 研1さんだもんね。良くやったけど、気持ちで行くと台詞潰れるし。 でも、出し切らないと説得力無いし。うん、もう一歩だけど、合格だと思います。 そして、兄上もすぐに、名前呼んでくれてたし、この方がよいです。 (本公演間が、空いたのです。痛かった。(^_^;) 伍封の死に様は、凄かったです。やっぱりここが一番の見せ場ですものね。 かなり壮絶でした。少し本役さんより前で倒れました。それも印象深いです。 この後、夫差は破滅へと、より走り出します。 第15場 夫差王と西施と范蠡 破滅に向かう夫差。それを知りながら迷う西施の愛に、范蠡が忍び寄ります。 三人の、歌なのですが、下手のセリから出てきた。范蠡が、結構怖かった。 二人の運命を握って居るんだものね。スーって、現れるのです。 そして、夫差にとっては、敵なんだけど、范蠡は自分の正義を信じてるのですよね。 その強さが、ちゃんと見えました。歌の声も通っているし、うんいつもよりやっぱり低いのに、 本当に頑張ってましたよ。 第16場A 越の勾践王、旗を揚げる 勾践(風美 佳希さん)華康(安城 志紀さん)文種(牧勢 海さん)の、戦への名乗りの場です。 いや、正直勿体ないですよね。出来る人達なのに、出番が僅かって言うのは、でも、手堅い方々です。 みせてくれますよ。 第16場B 兵士たち ここは、本公演のお楽しみ場面です。そして新公は、きっと観客の人達は待ってましただったのよね。 呉兵の(緒月 遠麻さん)を……………!!(爆) 張九(水純 花音さん) 陳林(貴船 尚さん)は、流石何だけど、緒月さんが台詞しゃべるだけで、 笑いがおきてました。前回みたいに、派手なことは出来ないけど、やっぱり面白いキャラでした。 場面の最下ながら、呉兵を引っ張っていたかも…!? しかし、やっぱりマイクが可笑しかったのか、陳林の最後の台詞が入ってませんでした。 頑張っていたのに、気の毒でした。(--;) 第17場 戦場 さて、いよいよ立ち回りです。戦闘です。 イャー、格好良かったです。夫差も范蠡もね。 マァ、結局しっかり覚えているのは范蠡なのですが、まず出てきたときに、マントがなかったので、 本役さんの計算が、見て取れました。 でもね、無いって事は背中が無防備に観客に見えるのですよ。 で、しっかりと上半身が使えてました。肩に力が入りすぎかって思わなくもないですが、 あれだけの立ち回りきっと、初めてに近いだろうに、良く役で見せてました。 切れは僅かだけど、力強いって言うか、目がねドンドン鋭くなってて、獲物狙っていくのよ。 特に、オォー!!だったのは、張良(神月 茜さん)を、追いつめて切って捨てるところです。 伯ヒの腹心だものね、生かして置いては、後々のために良くなって判断なんだろうね。 凄い良い表情してました。ゾクッテさせてくれまた。 第18場 西施と范蠡と伯ヒの死 そして、范蠡は西施を迎えに来ます。彼の証として。 ここは、やっぱりもう少しメリハリ欲しいです。伯ヒとの絡みもね、安心させる余裕が欲しいの。 気持ちよく寝返らせて、切ってしまう。そう笑って切ってしまうぐらいの、余裕が欲しいです。 冷酷な男にはなっていたけど、もう一段階アップ目指して頑張って欲しいです。 第19場 夫差王と孫武 さて、いよいよ大詰めです。 なんいうのかな、本当に後半行くにしたがって役に入って行ってたんだって、判りました(^_^;) 呉の再興を孫武(聖 れいさん)と劉生(玲 有希さん)に委ねる所。 良い顔って言うか、すがすがしいぐらいに、きっぱりとした、よい表情でした。 はい、気持ちよいんだろうなって、思えるぐらいにね。 第20場 姑蘇城炎上 愛・燃える 呉の家臣達が去った後に、西施が登場します。 夫差と西施の、二人の想いの真実通い合う場であり、二人のそして呉国の最後です。 見つめ合っての歌から、立ち回り。西施の死、その時の夫差の叫びと、しっかりと盛り上がって、 難しいのに、やるナァーって、観てましたが、唯一心配していた。最後の場面。 夫差の一番の見せ場に、どうしても、新公なんだなって、所が出てしまいました。 (衣装が捌けませんでした。)場慣れってあるだろうし、難しいのは事実です。 東京では、きっちりとこなされると、思います。 うん、失敗もまた良しですよね。 と、こんな所でしょうか、挨拶は当日に少し日記で触れたので、ご容赦して貰うとして。 きっと、次の東京も今回は行く気なんで、また帰って書けたら、頑張ります。 今回は、ここまで…!! Megu |